酵母エキス健康食品 の主要成分とは?

「酵母エキス」と銘打った食品の分類があります。

露出が多いのは広告の多い健康食品ですが、 加工食品への添加物としても広く使われています。

文字通り「酵母エキス」の原料は酵母=”菌”です。 ビール酵母、パン酵母 などの酵母菌を培養し、菌の中の成分を様々な製法で抽出した製品です。

「エキス」と聞くと良い成分だけが濃縮されたようなイメージを抱きますが、 目的と製品によって成分の種類が違えば、濃度も違うのです。

実は日常で最も接する機会が多いのは、 用途としては加工食品に加えられる「酵母エキス」です。 主に「旨味」や「風味」を付加するために、加えられることが多いようです。 ここで「食品添加物」の悪いイメージが先行しがちですが、 「酵母エキス」は法律上は「食品」として扱われます。 少なくとも化学合成した化学調味料とは一線が引かれ、 「天然」「自然」の旨味調味料と見做されています。

一方で、「酵母エキス」に分類される健康食品は、 ビール酵母サプリメントを初め、パン酵母ベータグルカン、 黒酵母エキスなどが多く出回っています。 (黒酵母の場合は、製品内の98%が水なのでエキスと呼ぶのは難しい..)

「酵母エキス」の健康食品に重要なのは、 酵母の中から抽出されるβグルカン(ベータグルカン)という成分です。 「酵母エキス」に謳われる機能性の大部分は、このβグルカンという成分のなせる業。 残るその他の成分は、ビタミンやミネラル豊富と宣伝されるものの、 βグルカンにとっては不純物となります。 ビタミン、ミネラル等の栄養は、通常の食材にも多く含まれているので、 わざわざ高価なβグルカン健康食品から摂る必然は無いのです。

つまりは、「健康食品として優れた酵母エキス」は、 いかにβグルカンだけを抽出して濃度を高めているかが優劣の尺度と言えます。 βグルカン以外の成分を削ぎ落とすことで、 βグルカンの機能性が最大化されます。

この点において、現在に最もβグルカンの成分濃度が高い健康食品は、 パン酵母抽出の酵母エキスです。

現代最高レベルの抽出技術によれば、 パン酵母から抽出される酵母エキスは、製品としての粉末状態で85%以上のβグルカン濃度となっています。

「酵母エキス」の健康食品を選ぶなら、「パン酵母抽出のβグルカン」を選ぶのが現代では最善なのです。

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